2007年06月05日

「共感覚」私の場合-音-vol.3

和音 f&a.jpg スイッチ・コード −F− (ファ・ラ・ド)

和音の中で大好きな組み合わせの中に、F(ファ)とA(ラ)の和音があります。

この音を聴いた時、私は夜の帳が落ちる寸前の空の下にたなびく草原を見ます。日中の大気の火照りがおさまり、地平線に消えゆく光が一筋の帯となって夜の帳と草原の間に走るような…。

これにF-durのT(の和音)として第5音にC(ド)が乗ると、太陽が今まさに地上から消えんとする瞬間に一瞬輝きを増す色としてシャンパン・ゴールドが、そしてトランペットの音が加わるように少し強く輝くのです。

この和音には風があり、草の香りに加え、土、水、夜の香りがしますので、身体に風薫る風景を胸いっぱいに吸い込みたくなって仕方ありません。だから、発声練習はこの和音のどちらかの音から始めることが私の定番なんですよ。

声をアップさせる時には、まず、その光景の振動に共鳴することだけに集中。閉じた目の奥で、取り込んだ風を、光を、色を、匂いを呼気で「声」としてアウトプットしてゆくわけですが、この身体に風を通す作業がアンチェインド・ブレスの効果も引き出してくれるので私にとっては大切なステップとなっています。

若返りの呼吸法として、ピンクをイメージして呼吸したら良い、なんてメソッドもありますね。それと原理は同じなのかも知れません。


和音 B.JPG アブソリュート・コード −B− (♭シ・レ・ファ)

音階はC-dur(ハ長調)から始まりますが、全調の中で最も好戦的な音階と言われる赤の音階、C-dur は疲れるのでしょうか、スタートの軸としては私はB、及びB-dur(変ロ長調、♭が2つ)の方が軸としてはしっくりくる感じ。

変わらないもの、変えられないもの…。この和音には宇宙的な絶対感があり、劇場で繰り広げられる社交場の華やかさや伝統、重みなどに加えて、シャンデリアの輝きや衣擦れの音や乾杯するグラスの音なども聴こえてきます。

C-durのT(ド・ミ・ソ)が現実的な(昼の)グラウンディングだとしたら、Bの和音は精神的で夜のグラウンディングに相応しく、私にとってはアブソリュート・コードに感じられる和声なのです。

発声練習では前述のF(ファ)とA(ラ)のイメージで身体に風が通り、腹から胸にかけて開いて(満ちて)くると、このB(及びB-dur)へ移動することが多く、それに伴って共鳴のポイントも喉と顎の間くらいに移動します。ただ、心身にこのイメージが重い、強すぎるなど共鳴できない何らかの事由があれば、次のAs(♭ラ・ド・♭ミ)へ逃げることもあります。


和音 As.jpg リッチ・コード −As− (♭ラ・ド・♭ミ)

この和音、及び調では、パブリックな緊張感から解き放たれたような寛ぎ…、温かく豊かで守られている安心感に浸ることができます。イメージとしてうまく色彩で表現できなかったので写真を引用していますが、コバルト・ブルーの車体に金のエンブレムを冠し、マホガニー材の内装、絹張りの壁、革張りのソファ、床にはトルコ絨毯などで設えられたオリエント・エクスプレスのサロンで寛ぐような感覚に近いでしょうか。

脈々と溢れ出すような愛情に包み込まれる感覚は穏やかで居心地が良く、まさに極上の居場所。そう!母胎の中で守られているかのような安心感があります。

キャンドルやランプなどの灯りがマホガニー材の黄金色に柔らかく反射し、優しい(人の気持ちの)香りが漂うこの和音及び調が共鳴する場所は胸(心臓)。身体に風が通り、精神的な軸が入って、ハートが温まると、ようやく発声練習としては次のステップへと進めるのでした。

また、作品によってはビロードのようなコニャックにピンクと.バラ.jpg
オレンジの中間くらいのバラの花びらを浮かべたようなイメージが立ち上がることがあり、
この組み合わせは初めてヨー・ヨー・マさんの演奏を聴いた時のイメージともよく似ています。



私はDur(長調)では概して♭系が好きで、Dur(長調)とmoll(短調)ではmoll(短調)の方が波長が合うようです。

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posted by lirico at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ・ 共感覚
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